1974年、東京・目白においてプロサーファー大野薫が友人と共に設立した「PINEAPPLE BETTY’S」は、カリスマ性をもった彼のセンスとブレない言動が、サーファーやスケーターというカテゴリーを超えた多くの若者の感性に響いた。湘南・鵠沼に拠点を移した後も、そのスタイリッシュな商品(作品)に触れたいと、都会はもちろん、日本各地から若者が集まってきた。「PINEAPPLE BETTY’S」は、ルールに縛られない枠を超えた新しいカルチャーとして一大ムーブメントを巻き起こした。
サーフィンのはじまりは古代ポリネシア人。英国探検家ジェームス・クック船長の航海日誌がきっかけとなり、ハワイやタヒチなどポリネシアの島々にヨーロッパ人が移住するようになった。サーフの魅力は、そこに住み着きたくなるほど、波(時代)の最先端を自分のものにできるということ。
「PINEAPPLE BETTY’S」は時代の最先端であり自由に生きることの象徴だった。大野がこの世を去り、ブランドは自然消滅となった。しかし波(時代)を求め移住を考える人は今も多い。ハワイ原語で波に乗ることには「再生・自分自身に語りかける・真理を追求する」の意味がある。波(時代)に乗ることは、大自然の力で自身を知り再生すること。「PINEAPPLE BETTY’S」の復活と湘南の再生を・・・
私たちは、自分らしい生き方をファッションとして残し、大野薫のDNAを継いでいきます。